Ichiyanagi Architectural Design Office 一 �� 建 築 設 計 事 務 所 なんくる井の森（知的障害者グループホーム＆ショートステイ）) ■なんくる井の森（知的障害者グループホーム＆ショートステイ） この建物は知的障害のある方たちのグループホームとショートステイです。 グループホーム１０室とショートステイ５室を１階と２階に分け、1階には法人の事務所も入っています。 今回の計画は、限られた敷地面積のなかで、必要とされる部屋や機能を満たしつつも食堂などパブリックな空間を可能な限り広く、開放的に配置できるように考えました。そのため個室面積を最小限に抑えつつも空間が窮屈にならないように、各部屋とも二面採光とし、出窓を設けることにより広がりのある空間を計画しました。 外観は、木を張った面、左官の面、板金の面と３つのテクスチャーを使い分け、いくつもの建物が重なり合って見えるようにし、周辺環境に穏やかで親しみやすい外観としました。 室内のパブリックな空間は、真壁つくりとし、仕上げに木材と漆喰を多用しました。住まい主の人たちが仕事などから帰ってきて、ほっとし、心地よくすごせる空間になるように心がけました。 ショートステイである1階の壁面には住まい主たち自らが作った手漉きの紙を関係者とともに張り上げ建築を完成させました。 個室空間の壁は、少し手垢で汚れても簡単に修正ができる白の水性ペンキ塗りを基本としました。また、その内の一面はDIYしやすいように板張りとしました。この板材は、丸のこで挽いたままのものを使用し、あえてそのざらざらした手触りが人によっては安心感に繋がるということで、その質感を生かすこととしました。 職員が一番多くの時間を費やすキッチンを中心に、食堂、居室、トイレ、脱衣室への動線が短くなるように、住まい主の人たちの声が聴こえるように考えました。照明スイッチや消防設備はキッチン内で管理できるようになっています。1,2階に個室の宿直室を確保し、少しでも夜勤勤務が快適になるように考慮しました。畳小上りの下には人数分の備蓄品が納まるようにもなっています。 場所：名古屋市天白区 延床面積：355.29�u 構造階数：木造２階建 竣工日：2017.2.28 設計監理：そらいろ工房一級建築士事務所　井上義英 　　　　　一�蛹囃z設計事務所　一�蝌j 施工者：ミユキ工業株式会社　 　　　　　　　　　　　　 since 2007.02.07